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人生なにが起こるかわからない。 たとえそれが神であったとしても。 1.晴天の霹靂 それこそごく普通の、何処にでもいる女。 大学を卒業して晴れて社会人となったアタシは、朝起きたら、会社行って働いて、帰ってきて寝る。 後輩もできて、ようやく仕事にも慣れたところだ。 たまに、同僚とか友達と飲みに行って。 休みの日は買い物にいったり、休みになったら!って我慢してた小説をよんだり。 今のところそのくり返しの積み重ねでアタシの人生は出来ている。 ごく普通の、何処にでもいる女 ・・・・だったはずなのに。 「な、なんなのよー!!なんでアタシ落ちてんの〜〜(涙)」 時間をさかのぼること数時間・・・ アタシはいつものように、仕事を定時で終わらせて 残ってる人達に「お先失礼します。お疲れ様ですー。」なんて声をかけて。 今日の晩御飯はなににしようかなー あのなす早く調理しないと腐っちゃうかなー 今日は豚肉が安かったから冷しゃぶサラダなんていいなvv なんてその日食べるご飯のことで頭がいっぱいだった。 途中で寄ったスーパーの買い物袋を手に、道路を歩いていた。 そう、家に帰るために。 「ん?・・・ってんぎゃぁぁああああああああ!!!!! は落ちた。 いや、決して誰かが作った落とし穴などではなく。 得体の知れない黒い穴に・・・ そして時間は現在に至るというわけだ。 「い、いったいいつまで落ちるのよ〜〜。アタシは絶叫系は苦手なんだぞ、コノヤロー!」 なんて怖がっているのか怒っているのか、若干よく分からないことを口走っている始末。 「それにしても、いつまで落ちるんだろ・・・ってか、着地はどうしたら・・・??」 このまま、硬いアスファルトに叩きつけられるなんて想像するだけでも恐ろしい。 ちょうどトランポリンの真ん中に落ちてうまい具合にぽよーん・・・・なんて都合のいいことなんてあるわけないか。 そんな落下中のにも終わりは訪れた。 突然まぶしいほどの光がの身体を包んだ。 ピカーっという効果音がぴったりなくらいの。 「!!うわ!!まぶしっ!!」 ボンッ!! 「・・・・・え。」 ん?誰かの声が聞こえたような。 ってか着地したはずなのに全然どこも痛くなかったのはなんでだろ。 あれ?アタシ落ちたんだよね?? なにがなんだかよく分からないにしたら、もはや落ちていたことすら疑いたいほどなのだろう。 しかし、いつまでも目を閉じているわけにもいかず、は今自分が置かれている状況を確かめようとうっすら目をあけてみた。 「あ、え?あなた・・・誰?」 目の前には知らない男の人がびっくりした顔でこちらを見ていた。 その人を上から下まで目を向けてみると、見たこともない白銀の髪の毛に見たこともない格好に身を包んでいる。 おまけに顔も隠されまくっていて出ているのは、右目しかないという怪しい以外何者でもない男の人。 向こうは向こうで突然現れた女に驚きを隠せないようだ。 「え・・・アンタこそ何・・・ってかなんで・・・??」 なんでって、こっちが聞きたいくらいだっつつーの。 なんて、初対面の人に落下して今何処にいるのかもわからないイライラをぶつけてもしょうがないので、 はぎこちない笑顔をなんとか浮かべて相手に尋ねた。 「あ、あの〜ここはどこですか?」 「どこって・・・演習場だけど?」 ん?エンシュウジョウ?どこそれ? 「そ、それって日本の何県ですか?」 「・・・・ニホン・・・て?どこ、ソレ?ここは木の葉だけど?」 「は?コノハ・・・・?」 お互いにお互いが意味の分からない単語の出現に戸惑っているようだ。 ってか、待てまて!!大体なんなんだこの人の格好は!顔が右目しか出ていない上に、緑のベストと紺色の上下。 ・・・・どう考えたってコスプレでしょ、これって。 見たところどっかの田舎っぽいけど、言葉は通じるからてっきり日本のどっかにでも落ちたもんだとばっかり思ったのに。 日本を知らないって言った、この人。 でも・・・こんな格好の人見たことない。 「あのー。」 「なに?ってか、アンタ誰?」 「あ、アタシはです。ただの会社員です。」 「カイシャイン?さっきからアンタ何言ってんの?」 「は?あのーあなたはどちら様ですか?」 「オレ?オレははたけカカシ。」 畑の案山子・・・だぁ?? コスプレな上に頭おかしいんか、この人。 畑の案山子とやらは、不躾にしりもちをついているみたいな状態のアタシの身体を上から下まで眺めると、 「で?見た所チャクラも感じないし不思議な格好してるけどアンタ一般人?」 チャクラ?なにソレ。ってか不思議な格好はあなただと思いマス。 それに一般人て、そりゃ芸能人でも有名人でもないただの普通の女なことは確かですけど! 畑の案山子と名のった、見るからにコスプレな男は怪しいだけでなく失礼なことこの上なかった。 突然訳も分からずこんなところに落ちて、しかも目の前の男に失礼な態度を取られたことでのイライラはピークに達した。 「だから、会社員です!!あなたこそ変な格好して、なんなんですか?ってかここはどこなんですか?! 日本じゃないって・・・アタシは家に帰りたいんです!!」 早口で息継ぎもせずに言い切ったに、畑の案山子とやらは圧倒されたようだ。 「だからカイシャインとかニホンとかいわれてもねぇー変な格好って言うけど、これ別にフツーに忍者の格好してるだけよ? ま!こんなところで話しててもしょーがないし。とりあえず、行くよ。」 そういって畑の案山子って人はいきなりアタシを抱き上げて肩に軽々と乗っけた。 「え?!!行くってどこに?!ってかなんなんですか、さっきから!降ろしてください!!」 「・・・うるさいね、どーも。ちょっと黙っててくんない?舌噛むよ。」 「え???わ!き、きゃあぁぁあああ!!!!!!!」 本日二回目の絶叫でございます。 背中で叫ぶにうるさそうに顔をしかめるカカシ。 からはそんな表情も見ることができないが。 だから、アタシは絶叫系は苦手なんだって。 あぁ、神様。 アタシはなんだって、突然こんなコスプレした畑の案山子に拉致られなきゃなんないんですか。 ・・・夢なら覚めてくれ 、23歳。 それこそ、どこにでもいるような普通の女。 普通の女と天才エリート忍者のドタバタ恋物語が今幕をあけた。 人生なにがあるかなんて、あってみなけりゃわかんない。 あぁ、ついに始まりました! 第一印象はお互い最悪です(笑) こんなんで恋なんか芽生えるんか・・・(ってオマエシダイ) 初めてのドリームですが、皆様温かい目でご覧くださると助かります。 |